みんなの感想

『続 窓ぎわのトットちゃん』

みんなの感想

名前50歳 女性 パート
 トットさま。この本を書いてくださりありがとうございます。私は『ザ・ベストテン』を見て育ちました。大好きでした。
 かつて、本の『窓ぎわのトットちゃん』は6年生頃に読み、最近、映画の『トットちゃん』は現在6年生の息子と見ました。戦争の悲惨さが伝わってきます。ひとりひとりそれぞれに子供が大人になっていく事も、仕事をしている事も、人生の先輩トットさんに教えてもらっている感じがします。
 今いちばん力強く心に誓う事は、体を大切にする事です。親を含め日本を戦後たてなおしてくれた皆に感謝します。
名前65歳 男性 自営業
 戦前、戦後、無事に生きてこられましたね。そして父、母、おばあちゃんの生き方を参考にしながら最後は自分で判断していく生き方、閃き、物怖じしない性格で、よい人達に廻り合いました。
 今の時代だから出来ない! じゃなくて、いつも自分を持ち続ける大事さ、人生の参考になりました。一度の人生、楽しく生きることのヒントを貰えた思いです。
名前9歳 女性 小学生
 みんなが好きなトットちゃん。
 トットちゃんの本の印象に残った所は、青森駅でのトットちゃんの言動、行動です。それは、青森駅で、(汽車に)「乗る、乗る、乗るっ!」と、トットちゃんが言った事です。理由は、その次の日、青森大空襲が起きて、トットちゃんはすごいなぁと思ったからです。
 この本を読んで、トットちゃんの映画をもっと観たくなりました。
 私はトットちゃんが大好きになりました。
名前51歳 女性
 私が初めてトットちゃんのおはなしを読んだのは、小学生のとき、母にすすめられたからです。以来、ずっと、トットちゃんのファンです。
 進路に悩むトットちゃんは、アンデルセンの人形劇を見たことをきっかけに、NHKに入りましたね。私も、人形劇やおはなし、歌が大好きで、学生時代に児童文化サークルに入り、幼稚園、保育園に勤めました。トットちゃんと同じく独身ですが、トットちゃんの姿に憧れて、この道を歩んできたように思います。
 今、戦争を起こさせないために、本を出版したトットちゃんの思い、もっと世界に広がれ!
 この感想サイトを見つけて、嬉しかった! トットちゃん、大好き、いつもありがとう。
名前40代 男性 会社員
 戦争中でも前向きでエネルギッシュなトットちゃんは魅力的で読んでいて楽しい。さらに当時の生活のことを細かいところまでよく覚えていて、さすがの記憶力だと私は感心しきりでした。
 ですが、読み進めていくうちに、黒柳さんが「戦争は嫌だった」と記者会見で話していた姿とのギャップを感じました。
 もしかすると「嫌だった」という戦争当時のことを昨日のことのように子細に書くことができるのは、黒柳さん自身が何度も思い出していたからではないでしょうか。何度も思い出すほど辛い記憶だったから脳裏や心に刻まれていたのではないでしょうか。
 この本に書かれなかった辛いことはたくさんあったのかもしれない(たぶんあった)。ですが、あえてそこは書かずに前向きに生きていた姿を書くのがトットちゃん流なのかなと。それとも戦争の辛さを正面から書きたくてもうまく書くことができなかったのかもしれません。黒柳さんが何を思いながらこの本を書いていたのか、ご本人に聞いてみたいと思いました。
 戦後数年を経てシベリアから戻ってきたお父さんは台所の流し場でお皿を洗い始めます。お父さんは著名な演奏家であり手は商売道具、人一倍手の扱いには気を付けていたはずなのに。トットちゃんもお父さんが洗い物をする姿を初めて目にしたと書いていました。何年ぶりかでお父さんに会うことができたにもかかわらず、このシーンはいつも活発なトットちゃんがお父さん(おそらく後ろ姿)を無言で見つめています、それだけのシーンですが、無言のトットちゃんからは「戦争は嫌だったな」という声が聞こえてくるような気がしました。
名前48歳 女性 学校司書
 子どもの頃、寝る前に母から『窓ぎわのトットちゃん』を読み聞かせをしてもらうのが楽しみでした。「きみは、本当は、いい子なんだよ」という小林先生の言葉のあたたかさは、ずっと私にも残っていました。
 続編、本当に嬉しい! テレビ朝日のドラマ『トットちゃん!』も食い入るように見ていたので、続編のパパは山本耕史さん、ママは松下奈緒さんで読み進めました。寒くて泣いているところと、旗を振って兵隊さんのお見送りをすることの意味を徹子さんが考え抜いたことが伝わるところで涙腺が崩壊しました。
 今、まさに読まれるべき本だと思うし、子どもたちに伝えたいと思いました。
名前49歳 男性 無職
 りんごがきっかけで知り合った青森まで、トットがひとり、列車で知り合うおばさんの隣に座った。おしっこがしたくなるけど、乗客がトイレまであふれていてできなかった。列車の窓からしたらいいとおばさんはトットが落ちないように捕まえていてくれて誰も見てないことを確かめておしっこをする。このシーンがいちばん印象に残りました。
 先にお母さんと兄弟たちは青森へ行ってしまったけど、おばさんの助けもありなんとか青森までたどり着く。人混みで慌ただしい中にも優しい人はいるのだと。トットのお母さんは機転が利く方でトットたちが生活に困らないようによく働いた。
 トットは、女学校、音楽学校を経て、NHKの合格をきっかけに、仕事を始める。トットの話し方がものまねと言われ悔しがるシーンも印象的だった。そして子ども向けの番組を担当することになり、トットはそのままでいいと伝えられる。人間にはいいときも悪いときもあるけれど、ちゃんと見てくれている人がいる。
 スルメと引き換えに日の丸の旗で父の出兵を見送ったことを後悔しながらも父と再会できてよかった。トットは何度か命の危機に合いながらもちゃんと自分をもっていたことがすばらしい。
名前20代 女性 飲食業
 『窓ぎわのトットちゃん』の初読が小学校低学年の時で、時が流れて一昨年の発刊40周年の時に読んだのが7回目だったので、今回が8回目の再読になります。
 人が育つとはどういうことなのか、人を育てるとはどういうことなのかを教えてもらえる、人生訓が詰まった作品です。
 そして、続編もまた、今後、再読し続けること間違いなしの素晴らしい一冊でした。黒柳徹子さんが人生で体験して来られたこと、特に、戦争体験についての生の声、心の叫びがしっかりと伝わって来ます。
 パパの影響を受けて、本好きになったトットちゃんは、『やさしい人間になるには教養を身につけなくてはならないし、そのためには本を読むことが大事だ』と考えるようになりました。
 トットちゃんが、何故あんなにも素直で、感受性の豊かな、深い人間性を身につけられたのかが、ご両親の明るく逞しい姿を見ると理解できます。
 親交の深かった向田邦子さんとの交流の模様や淡谷のり子さんと特攻隊員の若者とのエピソードなど、最後まで、胸を打つ内容になっています。
名前55歳 女性 自営業
 わたしも、あのトットちゃんの「それから」をずっと知りたいと思っていたひとり。読むことができてうれしい。
 42年前はほんの子どもで、明るい未来しか想像していなかったのに、また暗いくらいニュースが飛び込んできた中で読み終わり、なんとも言えない気持ち(なんというタイミング ...)。
 戦争中のくだりが遠いできごとに思えず、平和であることがあたりまえでなくなってしまうこわさを思う。トットちゃんたちの、へこたれない明るさに救われた感じ。
 戦後大活躍のトットちゃんに引き込まれながら、なんだかいろいろ考えてしまったけど、映像が浮かんでくるような、生き生きとした徹子さんの文章、素晴らしいです。
 そして、いわさきちひろさんの絵が、ぞくぞくするほどぴったり。
 若い人にぜひ読んで欲しいと思う。
名前30代 女性 地方公務員
 『窓ぎわのトットちゃん』から42年経っての続編。楽しみにしていました!大昔、『トットちゃんとトットちゃんたち』を読んで以来、徹子さんは、私の中でカッコいい女性ヒーロー。今作も、トットちゃんらしく躍動感溢れる文章ですごく良かった。
 さらりと書いてあるように見える戦争時の体験も、実は奥深くて、素直な感性や優しさが滲み出ています。
 トットちゃんのお母さんがまた強く逞しく、凄かった。うん、本当に凄い。
 今でも元気溌剌で、個性的なセンスとキャラクターを発揮して活躍している徹子さんだけど、仕事をするうえではやはり迷ったり悩んだりしたんだなっていう人間味を感じるエピソード、向田邦子さんとの関係性とかにもじんわりきた。
 トットちゃんが相性が合わなかったという女学校時代の数学の先生、私はとても誠実で良い先生だなって思ったんだけどね。笑

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